今期のドラマで一番注目されているのは、やはりキムタク主演のこのドラマ『Believe』ではないでしょうか。
今回のキムタク演じる役は、なんと囚人です。更に脱獄までもしてしまいます。このご時世に脱獄なんてってお思いになると思いますが、そこら辺も丁寧に作り込まれていました。というのも、キムタクを収監している刑務所の所長である上川は、「自分は今まで囚人に対して厳しく当たりすぎたのかもしれない。中には冤罪で収監されている者もいたのかもしれない。その罪滅ぼしの為にもキムタクの脱獄を手助けしよう」というのです。これは所長が本音で言っているのかそれとも、キムタクを脱獄させて更に罪を重ねさせ、長期にわたって収監するためにしているのかまだ分からないからです。この点について、僕の憶測では所長は二十代の頃から真面目に外の世界と隔離された刑務所という空間で四十年にも渡って勤め上げてきたのです。そして、ようやく退職を目の前にして人が考える事は、最後まで粛々と任務をこなそう、あるいは今までの所長としてやり残してきてしまった課題に取り組もうの二通りになると思います。そしてこの所長の場合には、後者のやり残してきてしまった課題に取り組もうという至って人間的な選択をしたのでしょう。
次の見どころは、なぜキムタクの弁護士である筈の斎藤工が、依頼者の為に動くのではなく、帝和建設とあれ程までに密に連絡を取り合っているのかです。更に普段からなにか隠し事でもあるのか、冷や汗をタラタラ流しているのです。この弁護士は過去に帝和建設と何かがあって弱みを握られているようです。
これらの２つの疑問の答えを知るまでは、このドラマは見逃せませんね。
